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| 1)コンピテンシーの事例 (1) 定義
自分が必要とする(される)人間関係を積極的に構築/保持する能力。
(2) 行動特性事例
① 相手の短所より長所を把握するようにしている。 ② 相手の長所を誉めたりこれを伸ばすように努めている。 ③ 自分が相手に与えられるメリットを考えて行動している。 ④ 相手に応じた話題を持ち積極的に話題提供のコミュニケ-ションをとっている。 ⑤ 自分が相手に受け容れられるセ-ルスポイントを増やすための自己啓発をしている。
2)活用ポイント
(1) 人事評価への活用
行動実践度の素点評価基準とウエイトを定めこれを掛け合せて得点を算出します。
① 素点評価基準例/5段階
1点 = 実践がなく指摘・指導をしても改善されなかった。 2点 = 実践はあったが遺漏や遅れがあった。 3点 = 実践は遺漏や遅れがなく行われた。 4点 = 実践は適宜創意工夫して効果的に行われた。 5点 = 実践は適宜創意工夫して効果的に行われ業務成果につながった。
② 得点算出例
得点=ウエイト×素点 ウエイト合計を20、素点評価を5段階にすると100点満点になります。
(2) 教育研修への活用
これが不充分な場合のデメリットと効果的な実践留意点を示しケーススタディによる理解 促進を図り受講後の実務実戦に展開します。
① デメリットの説明ポイント
当該行動特性が実践されない場合や逆の場合に生じる影響を自分自身に置換えて 自覚してもらいます。
例:あなたは以下のような場合どのような気持ちになりますか。
◆ 自分の長所に気付かなかったり気付こうとせず短所ばかりを指摘される。 ◆ 上司が自分の長所を認めてくれない、これを伸ばそうともしてくれない。 ◆ 自分にはメリットを与えてくれず相手のメリットだけを要求される。 ◆ 一緒にいても話題がない、話がつまらない。 ◆ いつも相手のペースで新鮮味がなく付き合ってもメリットも面白味もない。
② 実践留意点の説明ポイント
当該行動特性を効果的に実践する際の留意点を把握してもらいます。
◆ 相手の長所によって生じるメリットを列記してみる。 ◆ メリットが生じた時に本人にわかるように直接ないし間接的に誉める。 ◆ 相手ないし相手の影響下にある者へのメリットを列記してみる。 ◆ 相手の仕事・趣味・嗜好・人間関係等について相手の関心事を列記してみる。 ◆ 相手が快・不快に感じることを列記してみる。
③ ケーススタディのポイント
<デメリットに関して>
◆ GWによる共通認識の形成
PWで各人の認識を整理した後GWで相互発表し確認と気付きを促進します。
◆ 正誤判定方式による客観的分析
誤まった対応事例を分析してその影響と本来の正しい対応方法を整理することに より理解形成を促進します。
<実践留意点に関して>
◆ 相手を想定した必要事項の列記
実際の相手を想定して必要事項を書出すことにより実践の手かがりとします。
◆ 正列記内容展開方法の整理
列記内容を展開するときの行動計画を書出すことにより実践の手がかりとします。
④ 研修後フォローのポイント
教育研修での学習が実務実戦に結実するようSD、OJTに展開してもらいます。
<SDへの展開>
受講者本人の自己啓発課題と実践の計画・経過・結果を上司経由で人事へ報告
<OJTへの展開>
部下に対するOJTのテーマ・計画・経過・結果を上司経由で人事へ報告
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