企業経営の組織/人事マネジメントを考える
 
 
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      ■ 組織/人事諸制度の設計・メンテナンス支援
      ■ 各種教育研修の企画・テキスト作成・講師養成支援
      ■ その他組織/人事マネジメントに関するコンサルテーション
 
         
 
 No15.モチベーションマネジメントの点検ポイント
 
       
   レジュメ
   生産性への影響度が大きい4つの期待行動に関するモチベーション不全
   とその改善対応ポイントを事例解説いたします

 
     1.
就業行動
     2.責任権限行使行動
     3.
業務コミュニケーション行動
     4.職務遂行行動
 
    
  視点
 
    モチベーション(=「期待行動実践への動機付け」以下同様)は人材競争力を培う戦略的マネジント
    要素でありその機能不全を見落したり適切な対応をとらずにこれを放置すれば組織を蝕む癌細胞
    として生産性を低下させ長期的に組織を衰退させていきます。
   
    ここでは生産性への影響が大きい4つの行動について以下の点を事例解説いたします。

     ■ モチベーションの不全現象に関するチェックポイント
     ■ モチベーションの不全原因に関するチェックポイント
     ■ 改善対応ポイント
 
 
 
    
   1.就業行動からみたモチベーション不全のチェックと改善対応ポイント
 
    就業行動におけるモチベーション不全は就業度の低さ、服務規律違反、定着性の低さ等の不具合
    行動となって顕在化します。

    こうした行動や兆しの有無と原因をチェックして必要な改善対応をとれるようにしましょう。
 
    
    1)モチベーションの不全現象に関するチェックポイント
  
    以下のような行動や兆しがないかチェックしてみましょう。

    (1) 就業度の異状

       ① 毎週1回以上の遅刻をする従業員や職場がある
       ② 毎週1回以上の早退をする従業員や職場がある
       ③ 毎週1日以上の欠勤をする従業員や職場がある

    (2)
服務規律違反

       ① 毎月1回以上の服務規律違反をする従業員や職場がある
       ② 管理・監督職が部下の服務規律違反を指摘・指導していない
       ③ 管理・監督職が服務規律違反をしており指摘・指導を受けない

    (3) 定着性の低さ

       ① 従業員が定着しない職場や職種がある
       ② 募集をしても応募が少なく採用しても直ぐ辞めてしまう
       ③ 管理職の離職率が非管理職の離職率より高い
 
 
   2)モチベーションの不全原因に関するチェックポイント
 
    これらの不具合行動を惹起するマネジメント上の原因はさまざまですが最大公約数として
    以下の点をあげることができます。

    こうした問題点や兆しがないかチェックしてみましょう。

    
(1) 就業環境に問題はないか

       ① 所定時間外時間労働が常態化している従業員や職場がある
       ② サービス残業が放置されている従業員や職場がある
       ③ 年休未消化が常態化している従業員や職場がある
       ④ 職場の5Sや安全衛生管理が徹底されていない職場がある
 
    (2)
服務規律の教育と点検・指導が行われているか

       ① 就業規則が開示されていない
       ② 開示されていても教育が行われていない
       ③ 服務規律の点検・指導が行われていない

    (3) 人事評価は機能しているか
 
       ① 評価の項目・基準・方法が職務の実態に合っていない
       ② 評価の項目・基準・方法が被評価者に開示されていない
       ③ 評価結果のフィードバックとOJTが行われていない

    (4) 賃金管理、福利厚生に問題はないか

       ① 水準が同業種平均水準に比較して低い
       ② 支給基準が職務の実態に合っていない
       ③ 法定福利厚生が適用されていない
       ④ 社内福利厚生の水準が世間相場より低い

 
 
   3)改善対応ポイント
 
    上
記不具合行動とマネジメント上の原因に対しては以下の対応を考えてみましょう。

      ◆ 業務フローや処理方法の効率化
      ◆ 所定時間外労働及びサービス残業の縮減
      ◆ 年休消化の促

      ◆ 職場の5Sと労働安全衛生基準の遵守徹底
      ◆ 服務規律とそのOJTに関する教育研修
      ◆ 人事評価システムの見直し、評価者・被評価者研修
      ◆ 賃金管理システムの見直し、ビジョン化
      ◆ 法定福利の遵守
      ◆ 社内福利厚生の見直し、ビジョン化 
 
 
 
 
    
   2.責任権限行使行動からみたモチベーション不全のチェックと改善対応ポイント
 
    責任権限行使におけるモチベーション不全は行使の遺漏や遅れ、過度の集中・分散等の不具合
    行動となって顕在化します。

    こうした行動や兆しの有無と原因をチェックして必要な改善対応をとれるようにしましょう。
 
    
   1)モチベーションの不全現象に関するチェックポイント
  
    以下のような行動や兆しがないかチェックしてみましょう。

    (1) 責任権限行使の遺漏や遅れ

       ① 自分の責任権限を行使しない
       ② しても漏れや抜け、遅れがある
       ③ 何でも上司にお伺いを立て、自律的に判断・決断しない

    (2)
責任権限行使の過度の集中

       ① 部下の責任権限まで自分が抱え込んでいる
       ② 上司の責任権限について越権行使している
       ③ 他部署の責任権限について越権行使している

    (3) 責任権限行使の過度の分散

       ① 自分の責任権限行使を部下に押付けている
       ② 自分の責任権限行使を上司に依存している
       ③ 自分の責任権限を他部署に転嫁している
 
 
   2)モチベーションの不全原因に関するチェックポイント
  
    これらの不具合行動を惹起するマネジメント上の原因はさまざまですが最大公約数として
    以下の点をあげることができます。

    こうした問題点や兆しがないかェックしてみましょう。

    (1) 責任権限の内容と行使方法が本人に認知されているか

       ① 責任権限分掌が明文化されていない
       ② 担当職位に開示されていない
       ③ 開示はされていてもその行使に関する教育が行われていない

    (2)
責任権限分掌自体に不具合はないか

       ① 責任権限分掌の内容、行使方法が曖昧で具体性がない
       ② 内容や行使方法が複雑、煩雑である
       ③ 内容や行使方法が現実と乖離してムダやムリがある

    (3) 責任権限行使に対する統制に問題はないか
 
       ① 行使に不具合があっても誰からも指摘を受けない 
       ② 指摘を受けても自分の処遇には何の影響もない
       ③ 責任権限行使の不具合に過度の叱責や不利益を受ける
 
    (4) 賃金管理、福利厚生に問題はないか

       ① 水準が同業種平均水準に比較して低い
       ② 支給基準が職務の実態に合っていない
       ③ 法定福利厚生が適用されていない
       ④ 社内福利厚生の水準が世間相場より低い
 

 
 
   3)改善対応ポイント
 
    上
記不具合行動とマネジメント上の原因に対しては以下の対応を考えてみましょう。
 
      ◆ 責任権限分掌規程の整備、開示、行使に関する教育研修
      ◆ 責任権限分掌の定期メンテナンス、関係書式の整備、担当職位へのフィードバック
      ◆ 責任権限行使に対する人事評価、業務監査
      ◆ 賃金管理システムの見直し、ビジョン化
      ◆ 法定福利の遵守
      ◆ 社内福利厚生の見直し、ビジョン化
 
 
 
    
   3.業務コミュニケーション行動からみたモチベーション不全のチェックと改善対応ポイント
 
    業務コミュニケーションにおけるモチベーション不全は実施の遺漏や遅れ、報・連・相の遺漏や
    遅れ、指示待ちや独断専行等の不具合行動となって顕在化します。

    こうした行動や兆しの有無と原因をチェックして必要な改善対応をとれるようにしましょう。
 
    
   1)モチベーションの不全現象に関するチェックポイント
 
    以下のような行動や兆しがないかチェックしてみましょう

    (1) 報・連・相の遺漏や遅れ
 
       ① 上司に対して必要な報・連・相に遺漏や遅れ、誤りが再発する
       ② 同僚に対して必要な報・連・相に遺漏や遅れ、誤りが再発する
       ③ 関係部署に対して必要な報・連・相に遺漏や遅れ、誤りが再発する

    (2)
指示待ち
 
       ① 担当職務分掌において自らの判断で動かず上司の指示・判断に依存しようとする
       ② 上司の指示命令や指摘がないと動かない
       ③ 上司の指示命令や指摘があっても行動に遺漏や遅れ、誤りがある

    (3) 独断専行

       ① 上司の判断、指示命令が必要な職務においてこれを待たずに独断専行する
       ② 上司が判断、指示命令を与えてもなかなか受容しようとしない
       ③ 上司が判断、指示命令を与えてもこれを無視して独断専行する
 
  
   2)モチベーションの不全原因に関するチェックポイント
 
    これらの不具合行動を惹起するマネジメント上の原因はさまざまですが最大公約数として
    以下の点をあげることができま。す。

    こうした問題点や兆しがないかチェックしてみましょう。

    (1) 報・連・相のルールが徹底されているか
  
       ① 報・連・相の目的、内容、方法、時期等のルールが相互確認されていない
       ② ルール遵守の点検・指導がされていない
       ③ 求める報・連・相の内容・方法・時期が過重になっている

    (2)
報・連・相の受領態度に問題はないか

       ① 報告・連絡の内容や方法の不具合に過度の叱責をしている
       ② 報告・連絡に対して慰労や感謝の意を示していない
       ③ 相談に対して親身な対応をしていない
 
    (3) 部下の自律性を阻害していないか

       ① 部下の担当職務に過度に容喙している
       ② 部下の担当職務の不具合に過度の叱責をしている
       ③ 部下に過重な報・連・相を求めている
 
    (4) 部下に対する上司の判断説明や指示命令に具体性、実効性があるか

       ① 判断説明や指示命令に遅れや不足、曖昧さがある
       ② 判断や指示命令の必要性と効果を部下に理解させていない
       ③
実行できない判断や指示命令を与えている

    (5) 人間関係に問題はないか

       ① 職場内の人間関係に軋轢がある
       ② 職場間の人間関係に軋轢がある
 

    (6)
賃金管理、福利厚生に問題はないか

       ① 水準が同業種平均水準に比較して低い
       ② 支給基準が職務の実態に合っていない
       ③ 法定福利厚生が適用されていない
       ④ 社内福利厚生の水準が世間相場より低い
 
 
   3)改善対応ポイント
 
    記不具合行動とマネジメント上の原因に対しては以下の対応を考えてみましょう

      ◆ 報・連・相ルールの確立と関係職位間の相互確認
      ◆ 管理職、非管理職双方に対するPDCAマネジメントの教育研修
      ◆ 管理職、非管理職双方に対するメンタルヘルスの教育研修
      ◆ 上位管理職による点検・指導の徹底
      ◆ カウンセリング制度の創設、見直し
      ◆ 職場内・職場間人間関係の点検と融和、配置異動
      ◆ 賃金管理システムの見直し、ビジョン化
      ◆ 法定福利の遵守
      ◆ 社内福利厚生の見直し、ビジョン化
 
 
 
    
   4.職務遂行行動からみたモチベーション不全のチェックと改善対応ポイント
 
    職務遂行におけるモチベーション不全は業務マナーの乱れ、仕事の質・量の不足、自己啓発の
    停滞等の不具合行動となって顕在化します。

    こうした行動や兆しの有無と原因をチェックして必要な改善対応をとれるようにしましょう。
 
    
   1)モチベーションの不全現象に関するチェックポイント
 
    以下のような行動や兆しがないかチェックしてみましょう
 

    (1) 業務マナーの乱れ
  
       ① 電話対応マナーが守られていない従業員や職場がある
       ② 接客対応マナーが守られていない従業員や職場がある
       ③ 社内業務マナーが守られていない従業員や職場がある
 
    (2)
仕事の質・量の不足

       ① 仕事の質が向上しない、ミスや手戻りが減らない、出来映えが向上しない
       ② 処理スピードが上らない
       ③ 必要以上に所定時間外労働が発生している
       ④ 仕事のやり方や範囲の変更に抵抗する

    (3) 自己啓発の停滞
 
       ① 自己啓発目標がない
       ② 目標はあっても取組みがない、あるいは、完遂しようとしない
 
  
   2)モチベーションの不全原因に関するチェックポイント
 
    これらの不具合行動を惹起するマネジメント上の原因はさまざまですが最大公約数として
    以下の点をあげることができます。
 
    こうした問題点や兆しがないかチェックしてみましょう。

    (1) 業務マナー指導が徹底されているか
 
       ① 業務マナー基準がない
       ② 教育研修が行われていない
       ③ 日常業務における点検・指導が行われていない

    (2) CSマネジメントに問題はないか
 
       ① CS情報が収集されていない
       ② CS対策が職務遂行に反映されていない
       ③ CSのフィードバックがない

    
(3)
OJTに問題はないか
 
       ①
仕事の期待レベルと方法について計画的、継続的なOJTをしていない
       ② 仕事のミス・ロスを過度に叱責をして本人を萎縮させている
       ③ 仕事の上達を誉めていない
 
    (4) 仕事の与え方させ方に問題はないか
  
       ① 本人の能力を超える質・量を要求している
       ② 自己チェックとをさせていない
       ③ 中間チェックをしていない
       ④ サービス残業が常態化している

    (5) 自己啓発支援に問題はないか
 
       ① 自己啓発の必要性と方法を教えていない
       ② 部下の自己啓発目標を知らない
       ③ 部下の自己啓発に対する進捗フォローをしていない
       ④ 自己啓発による成長を誉めていない

    (6) 人事評価は機能しているか

       ① 評価の項目・基準・方法が職務の実態に合っていない
       ② 評価の項目・基準・方法が被評価者に開示されていない
      
評価結果のフィードバックとOJTが行われていない

    (7) 賃金管理、福利厚生に問題はないか

       ① 水準が同業種平均水準に比較して低い
       ② 支給基準が職務の実態に合っていない
       ③ 法定福利厚生が適用されていない
       ④ 社内福利厚生の水準が世間相場より低い
 
 
   3)改善対応ポイント
 
    記不具合行動とマネジメント上の原因に対しては以下の対応を考えてみましょう
 
      ◆ 業務マナー研修
      ◆ CS情報の収集・フィードバック、対策モニタリング体制の整備
    
  ◆ 管理職、非管理職双方に対するPDCAマネジメントの教育研修
      ◆ 報・連・相の促進
      ◆ 所定時間内での業務処理の徹底
      ◆ サービス残業の縮減
      ◆ 自己啓発メニューの整備と教育研修体系への取り込み
      ◆ 管理職に対するOJT研修
      ◆ 人事評価システムの見直し、評価者・被評価者研修
      ◆ 賃金管理システムの見直し、ビジョン化
      ◆ 法定福利の遵守
      ◆ 社内福利厚生の見直し、ビジョン化
 
 
 
    
 

 ● モチベーション診断 この場でできる簡単自己診断をしてみましょう

 
    
 
  モチベーションマネジメントを自己チェックしてみましょう。
 
    ■ 就業行動
    ■ 責任権限行使
    ■ 業務コミュニケーション
    ■ その他ESポイントから見たモチベーションマネジメント

 
    

診断要領

  
 ① 診断シートのダウンロード(無料)
 
 ② 自己診断
 
 ③ 問題点と改善課題の把握

 
   
 
 
  ● ご相談/お問合せ
 
        企業経営の組織/人事マネジメントを考える 戦略目標管理研究会
 
  代表:中小企業診断士;社会保険労務士髙桒一也(タカクワカズヤ)
  
〒170-0005 東京都豊島区南大塚1-21-11 ジェイシティ南大塚503
  TEL・FAX : 03-5976-2541  
E-mail :ta2902@isis.ocn.ne.jp 
 

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