企業経営の組織/人事マネジメントを考える
 
 
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 No13.OJTガイドラインの一例(2/4:身だしなみ

 
       
   レジュメ
   OJTガイドラインはトレナーの負担軽減とトレーニーの自己啓発を促進し
   どの部署でどのトレーナーが行っても会社が期待する行動や知識が統一
   的に修得実践されるようにするものです。
 
   ここでは営業マナーの「身だしなみ」に関するOJTガイドラインの作成方法
   について事例解説いたします。

    1.必要性の明示
    2.期待行動の明示
    3.OJT方法の明示
  
    
  1.必要性の明示
 
        何故このテーマを修得しなければならないのか。

  その必要性についてこれができていない場合の悪しき影響をトレーニー自らの経験から共感
  できるように具体例をあげて表記してみましょう。
 
  <作成事例>


    ◆ 髪はボサボサ無精ヒゲは伸び放題おまけに爪には黒い垢がたまっている、そうした格好
      でオフィシャルの場に出て「陶芸家の●●です。」と言われればさして違和感はありませ
      んが「▲▲商事の営業をしております★★です。」 と言われて信じる人はいません。

      人はいかにも芸術家らしい、営業担当らしい、という職業に応じた身なりや格好に関する
      イメージを持っていてこれとのギャップが時として不信感や不快感につながり、また、そう
      した印象が強く記憶に残ったり度重なることによりこれがその人やその会社のイメージ
      となってしまい一度固まったイメージは簡単に変えることができない、これは我々自身が
      日常的に経験することです

 
 
    ◆  「人間は見かけでなく内実だ、誠意だ、行動だ … 」勿論間違ってはいませんがそのベー
      スとなるのは信頼感であり相手に不信感や不快感を持たれてしまっては通用しません。

      「営業マンの身だしなみもできていないくせに利いた風なことをよく言うよ … 」
      こうならないように、また、あなたの誠意や行動を相手に正しく受止めてもらえるように先
      ず営業担当らしい身だしなみをきちんと整えることから始めましょう。

 
 
    
  2.期待行動の明示
 
        OJT期待成果の認識を統一するとともにトレーニーの自己啓発を促進し修得実践度を客観的
  に点検できるように期待行動の内容を具体的に記述表記してみましょう。
 
  <作成事例>

  
   ◆ 会社を代表して顧客や取引業者等さまざまな人と接する営業担当は毎日相手からその
     身だしなみを見られており、不潔だなあ、不健康だなあ、活気がないなあ … といった印象
     を与えては商売のパートナーとしても認めてもらえません。

     営業担当らしい身だしなみとは会う相手にこう感じさせる隙を与えないことであり決して
     難しいものではありませんが難しくない誰にでもできる当り前のことであるだけにこれを
     怠ると非常に目立ってしまい、また、面と向かって指摘しずらいため本人が気付かないと
     ころで顰蹙を買ってしまうことがありますのでよく気をつけたいものです。

     こうしたことがないか以下のチェックリストでお互いの身だしなみをチェックしてみましょう。

     ① 毛髪は耳、Yシャツの襟にかからないように散髪しておりフケは出ていない。
     ② 香りのある整髪料、オーデコロンはつけていない。
     ③ ヒゲ、鼻毛、耳毛は伸びておらず口臭や笑ったときに目に付く歯の汚れや欠損はない。
     ④ 爪は伸びたり垢がたまっていない。
     ⑤ メガネに汚れや曇りがなくフレームの色・デザインに派手さがない。
     ⑥ 結婚・婚約指輪以外の指輪やブレスレット、ピアス等装身具はつけていない。
     ⑦ 服装に汚れ、匂い、シワ、破れ、継ぎ目、糸のほつれ、ボタンの欠損等がない。
     ⑧ 靴に汚れ、変色、穴、靴紐の緩み、踵の減耗がない。
     ⑨ ネクタイに緩みや曲がりがない。
     ⑩ 靴下はスーツと同系色で毎日取り替え汚れや匂いがない

  

  
  ※ 行動記述事項はどの部署でも必要とされる最大公約数を表記し部署・トレーニー別の固有
    部分は+αとして当該トレーナーに追記してもらいます。

 
 
    
 3.OJT方法の明示
 
        どのような方法がベストであるかはこれを行う状況により異なり、いかなる場合もこのやり方で
  なければならないというものではありません。

  トレーナーが職場の実情や部下の成熟度に応じて取組易く効果を出せる方法を選択できるよう
  に複数表記してみましょう
 
  <作成事例>

 
   ◆  「フケが出てるよ、爪が伸びてるじゃないか … 」部下とはいえ面と向かってこうした指摘
     をするのは実際には難しいもので、見て見ぬふりをする、本人も指摘を受けないから気が
     付かない、結果として上司も本人も気付かない所で負のイメージをもたれてしまう。

     こうした点を考慮して、身だしなみのOJTでは相手の自尊心を傷つけたり恥をかかせたり
     せず上司からの指摘が抵抗なく受け入れられるように次の手順で行います。

     ① トレーニーに身だしなみのチェック事項を暗記させる。
     ② テスト名目でトレーニーを集めトレナー自身の身だしなみをチェックさせる。     
     ③ ②を行った日以後においても抜打ち的にトレーナーの身だしなみについて次のように
       チェックリストの番号で部下に指摘させる。
       ⇒ 「リスト①(頭髪)要注意」「リスト⑨(ネクタイ)チェック」
     ④ チェック事項が部下に浸透し「他人の振り見てわが身を正す」習慣ができた後、トレー
       ナーからトレーニーの身だしなみに対して「リスト①要注意」「リスト⑨チェック」というよ
       うにリスト番号で指摘する。
     ⑤ トレーニーに対する指摘は悪い点だけでなく良い点についても例えば散髪後に「リスト
       ①良好」、ネクタイを新調した時に「リスト⑧良好」などとさりげなく誉めると受容を促進
       する上でも効果的です

 
 
    
 

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   各職場/個別職位の業務遂行能力を機動的にメンテナンスすべきOJTがトレーニー・トレー
   ナー双方からオミットされその本来機能を果たしえず結果として業務品質を劣化させていく、
   何故そうなるのか … 。
 
   構造的劣化原因を踏まえた的確なメンテナンスをしましょう。 
 
    

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  <関係参考ページ>

   
OJTマネジメント診断
    OJTの機能化対応
    OJTガイドラインの一例1/4(挨拶)
    OJTガイドラインの一例3/4(名刺交換)
    OJTガイドラインの一例4/4(電話応対)

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